「法は家庭に入らず」「民事不介入」ということで、
家庭の中がブラックボックスや
治外法権特区になっていた時代もありましたが、
今はそうではありません。
暴力はそれ自体が犯罪であり、不法行為です。
これは家庭の中でも外でも変わりありません。
「単なる夫婦喧嘩に過ぎない」ということで、
暴力がまかり通るわけがないのです。
「夫婦なんだからお互いよく話し合って…」などという言葉は、
一見優しいが、何の解決にもなりません。
どうか一人で抱え込まないで、まずは専門家に相談してみて下さい。
「一切、殴ったりとか手は出していないので、
離婚できないですよね?」という夫。
妻もそう思っているケースが時折ありますが、
そんなことはありません。
たとえば、
①物にあたる場合
テーブルをひっくり返したり、食器を壁にぶつけたり、
ドアを蹴破ったり、携帯電話をへし折ったり、
衣服を破ったり、車で猛スピードを出したり、等々
これらは十分DVに該当します。
②暴言
とにかく大声で怒鳴り散らす。
「死ね」「出て行け」「誰のおかげで生活できているんだ」
「てめえ1人で何もできねえくせに」等々
内容的にひどい発言、これらも当然DVに該当します。