離婚して実家に帰ったけれども、
年老いた両親がだんだん体が弱ってきたり、
認知症が出てきたり、介護が必要となってきた。
このような場合、他に兄弟姉妹がいたとしても、
「あなたは実家にいるんだから」ということで、
両親の面倒を見なければならなくなることが多いようです。
もちろん、自分の両親ですから、
可能な限り面倒を見てあげたいのは人情でしょうが、
当然ながら、負担もずっしりかかってきます。
しかも、他の兄弟姉妹が完全に任せてくれるのであればまだしも、
時折、「お母さんの預金はどうなっているの?」とか
「こんなに急にお金がなくなるなんておかしい」などと言われると、
まさに、泣きっ面に蜂ですし、踏んだり蹴ったりです。
やはり、なんでもかんでも1人で抱え込んでしまうと、
自分自身もおかしくなってしまいますし、
疲れすぎて逆に両親につらく当たってしまうということもありますから、
適度に負担を分散する必要があります。
場合によっては、グループホームや施設入所も考えた方が
ご自身とご両親双方のためということもあります。
また、財産管理についても、任意後見や成年後見を利用した方が、
つまらない言いがかりをかけられなくて済みますし、
しんどい収支計算をしなくて済みます。