「熟年離婚」の公的な定義があるわけではないのですが、
一般的には、
「長年(大体20年以上)、婚姻生活を営んだ後の離婚」を熟年離婚と呼ぶようです。
同じ離婚なのに、
なぜ「熟年離婚」が話題になったり、それをテーマにしたテレビ番組等が出てくるのかと言うと、
「これまでずっと夫婦でいた二人がなぜ?」という意外性にあるように思います。
ただ、法律上は、熟年だからとか、まだ婚姻して日が浅いから、等の理由で
手続きが分かれたりすることはありません。
熟年離婚の特徴は、婚姻生活が長かった分、不満の蓄積も膨大だということです。
ですから、とことん争うとなると、それこそ、大学ノートに何百頁もの恨み辛みが出てきます。
また、比較的に、若年離婚よりも、
精算すべき財産が多額である(不動産がある等)場合が多いのも、特徴の1つです。
多くの方は、結果として、熟年離婚になった理由として子供の問題を挙げます。
離婚すると子供に迷惑がかかるから、
少なくとも、子供が社会人になるまでは、我慢しようと思ったと仰る方が多いように思います。
そのため、熟年離婚を希望されている方には、
「ここまで我慢してきたんだから、これからも我慢できるのでは?」とか
「これから1人でどうするの?」などとは言うべきではありません。
むしろ、「ここまでよく頑張りましたね」等、十分に肯定してあげる必要があります。