嫁姑問題は、特に、同居の場合には、時に耐えられないものになります。
それで、夫自身も傍若無人で話にならないということであれば、
それ自体を問題として離婚を切り出すということになるのですが、
夫がまじめに働いていて、特に暴言・暴力もないということになると、
それが本当に離婚理由になるのか、と疑問に思うかもしれません。
しかし、夫が仕事に出ている間、
姑からいつもネチネチ非難されているというのであれば、
やはり、精神的に参ってしまいますので、
結果として、そのままでは婚姻生活は営めないということになります。
もちろん、家をでて、姑と距離を置くなどの措置も考えられますので、
本当に姑だけが悩みの種であれば、
そのような手段をとることを、まずは考える必要があります。
例えば、夫と姑とが一緒になって、妻をいじめる等の場合には、
むしろ、2人が共同して婚姻生活を破綻させたと見ることもできます。
したがって、事案によっては、
姑に対しても、婚姻生活を破綻させた被告として慰謝料を請求できる場合があります。
特に、近年は、アダルトチルドレンなる言葉もあり、
母親と一緒になって我が儘の限りを尽くす夫がおり、
しかも、その我が儘につきあわないと、妻としてなっていないと妻を責める姑もいるようです。
ご自身のケースがそのような場合に当たるのであれば、
「姑問題だから離婚に関係ないのでは?」と、
自分で出口を塞いで悩むのではなく、遠慮なくご相談いただければと思います。